自宅の評価の仕方はどのようにするのですか?
自宅の評価の仕方としては、以下のような方法が考えられます。
①公的数値を利用した評価
毎年示される路線価や固定資産税評価額などを利用して、評価額を算定する方法です。路線価や固定資産税評価額をそのまま利用して評価する方法だけでなく、これらの価額に特定の倍率をかけて算出される数値を評価とする方法もあります。
②無料査定を利用した査定書による評価
相続人が仲介業者に無料査定を依頼し、そこで得られた査定書を踏まえて、評価額を算定する方法です。相続人が複数いる場合には、それぞれの相続人が任意の業者に依頼したうえで査定書を提出し、その中央値などを評価額とする方法が考えられます。ただし、無料査定は、仲介業者の恣意が入り込みやすく、適正な評価がなされているか不明確な点が多いです。
③不動産鑑定(手続き)を通じた評価
自宅の評価について裁判となっている場合に、当事者の鑑定申立てに基づき、裁判所が鑑定人を選任したうえで、鑑定人がその自宅の評価を行うという手続きを使って評価額を算定する方法です。せっかく鑑定人を選任したうえで評価をしてもらうことになるので、両当事者間で鑑定結果に従う旨の合意が不可欠であるといえるでしょう。
不動産の評価は様々な要素を考慮しつつ行わなければならず、不動産鑑定士などの専門家がいるほど専門的なものといえます。評価額によって、相続で得られる財産にも大きな影響しますので、評価について不安な点があれば、ぜひ専門家に相談していただき、適切な評価を受けることが大切でしょう。